浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

「正解なんだけど、なんか違う」について

最近、友達が彼氏のことで悩んでる。それで、自分も彼女と別れたばかりなので共感できることが多く、話を聞かせてもらってる。
話してる中でめちゃくちゃ引っかかったのが、「言ってることは正解なんだけど、当たってるんだけど、なんか違うんだよねぇぇ…」っていうこと。オレも今までこの類のモヤモヤを感じた時は何回もあったし、これからも絶対にありそうだと思ったので、ここ最近ちょっと考えてた。

結論から述べると、このモヤモヤの原因としては、感情論によるものが大きいと思う。「いや、正しいんだけどなんか違うんだよね。そうじゃなくて……」ってときは、だいたいにおいて自分の感情をベースに考え、本質に目を向けようとしてないとき。

ここ最近、感情論ってほんと厄介だなあって思ってて。「感情論」って、そのときの状況によって慎重に扱うべき場合もあるし、完全に無視するべき場合もあるじゃないですか。恋愛においては、感情論を軽々しく扱うとそれはもう破綻に繋がるから、完全に無視するべきではない。ただ、恋愛以外の場面においては極力無視するべき時のほうがおおい。ただ、感情を無視すると、あたりまえだけど共感を得にくいので孤立してしまう。
要するに、感情論には「共感を得やすい」っていう長所がありながらも「本質から逸れやすい」っていう短所もどっしり存在する。

今回の友達のモヤモヤの原因は、彼氏の言ってることに関して、「正しいこと」と「言い訳」の棲み分けができてなかったからだと思うんですね。

個別のものとしては正しいんだけど、文脈を汲んで考えてみるとそれは全く正しくなくなるわけで。

そこの棲み分けができないとモヤモヤが出てくる。当然だけど、文脈を無視した人の言葉は「意見」でもなんでもなく、ただの「戯言」に過ぎない。戯言を聞く必要なんてないし、聞くべきじゃない。

「正解なんだけど、なんか違う」ってことに出合ったときは、こういう基本的なことを忘れたくないなあって思った。

そんな感じです。