浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

「おすすめの本ありますか?」は、ただの愚問だ

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大学生は時間が腐るほどあるので、自然と読書をする時間が増えてきました。親の影響もあり、僕はもともと読書をしていたほうなんですが、世間では「名著」と呼ばれる本でも「これが名著?」とか「内容、あんまり覚えてない・・・」と感じるときがこれまで多かった。その原因って「いま自分が読むべき本はなんだ?」ってことは考えずに読んでいるからだろうなあと思いました。

今回は、最初からこの意識で読書しておけばよかったなあという話です。

 

 基本ができていなかった自分

「読んだ本の中身をあんまり覚えていない…」そんなことを感じたことがある人はいると思います。僕が思うその原因は、自分の中にある「疑問」を明確にせず、読むべき本を考えないまま本屋に行き、話題の本をパパッと買っちゃうから。
これは余談ですが「名著」と呼ばれるものが名著でないはずがありません。世の中にはもちろん「ダメな本」と呼ばれるものがありますが、人が「名著」と「ダメな本」を判断する基準は「抱いてる疑問に対して自分が共感できる答えを提示してくれててるかどうか」ということに過ぎないのだと思っています。

こうやって書いてみると、「なんだ、疑問をもってから読書をするなんて基本じゃねぇか」ってツッコミを自分に激しく入れたくなりますが、今までの自分は本当に恥ずかしいことに、これを普通にやっていました。
 

仮説をたてることは「読書」そのものより大事

毎日過ごしていれば「なんで?」という、明確な輪郭を持たない「疑問」が湧いてきます。ここですぐに本を買いに行くのではなくて、おぼろげな疑問をさらに明確な輪郭を持った形にし、その疑問はこういう本だったら解決できるだろうという「仮説」を立てることが、読書において1番大事なことだなと思います。ひょっとすると、この一連の流れは「読書」そのものより大事なことかもしれないなとも思うわけです。
「インプットした内容をアウトプットすることで記憶に定着する」とはよく言われることですが、もしかしたら、いま言った過程を意識したほうが内容はより自分のものになるような気もします。
この考え方だと、必然的に「どんな本を読んだらいいですか?」「おすすめの本はありますか?」という僕が今までしてきた質問は、愚問以外の何物でもなかった。きょう書いた内容は読書における基本中の基本ですが、これからもちゃんと意識していきたいことだなと思います。
 
きょうはそんな感じです。