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浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

「お金のために働くな。才能のために働け。」ベアポンドコーヒー・田中勝幸さんに痺れが止まらなかった

本/Books

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優しそうな人。
「コーヒーの人」という本を開き、田中さんを見た最初の印象はそれでした。でも、読み進めていくうちに「これほど強烈な思想を持った人がいるんだなあ」という初めのそれとは対極のモノへと変わった。今日は「コーヒーの人」を読んで1番印象に残った田中勝幸さんについて思ったことを書いてみようと思います。

コーヒーの人

コーヒーの人

  • 作者: 大坊勝次,田中勝幸,國友栄一,濱田大介,松島大介,加藤健宏,numabooks,小島賢治
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る


「一番怖いのは自分のパッションがなくなること。」

見出しの言葉が、この本のなかで1番共感できた言葉です。理由は、していることに対してパッションがなくなれば、それは死んでるのと変わらないんだと最近ずっと思ってたから。これは僕自身が大失恋をしたときに1番感じたことで、失恋以来、これからずっと大切にしたいと思ったことと酷似していたんですね。
一番怖いのは自分のパッションがなくなること。客が来ないことなんて怖くないんですよ。悪口を言われるのはなんでもない。ただ、田中勝幸のエスプレッソへのパッションがなくなった時は、それは完璧な死だと思う。その時はこの店は潰れると思います。
「“何をやってるか”が最重要ではない」という前提に立ったとき、必然的に肝となるのは「熱を持ってやってるか」ってこと。田中さんは、お客さんが「美味しい」と言うかどうかすら興味がないと仰っていました。そうじゃなくて、自分が情熱を込めてコーヒーを作っているかどうか“だけ”を大事にしたいと。「お客さんのために」という発想は全くないそう。
そうなると、「人の役に立つ」という思想は対極にあるもので、それを無視するのか?という疑問が出てきた。ただし、田中さんは僕が思うに、決して「人の役に立つ」っていう思想を放棄してる訳ではなく、熱を持ってやった「結果」として人の役に立てるならさらに嬉しい。優先順位の話で、まずは自分の「熱」を大事にした方がいい、と言いたいのだと思った。
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「自分を『動物』だと思ってる」

「お客さんではなく自分のためにコーヒーを淹れる」という考え方に至ったのは、自分を『動物』だと思っているからだそう。人間になると、どうしてもビジネスを軸にしてしまって自分を貫けない。
僕が言ってることは、ビジネス的には間違っていると思います。でも、ビジネスはあくまで人間の考えることだから。僕は動物になりたいんです。好きなものは好き。嫌いなものは嫌い。僕のやっていることを好きな人だけが来て、その人たちに一生懸命エスプレッソを作る。それ以外の人たちには、僕は牙を剥きます。
この文を読んだ時、めちゃくちゃ共感できました。自分の気持ちに正直になった結果、ビジネスという1つの軸を捨てた。「ビジネスを捨てれば、自由を感じられるんだ」という気持ちになったんですね。色々ツッコミどころはあると思いますが…。

「お金のために働くな。才能のために働け。」


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やはり「お金のために働くな。才能のために働け。」というのが僕の大きな価値観ですね。人生には、お金と才能の2つの道がある。あなたは、そのどちらかを選びながら人生を進まなければならない宿命にあります。決めるのは自分自身。でも、僕は才能のために働くことを選んだ。
才能のために働け、というのはこの本の中で特に痺れた言葉。お金と才能、どっちを求めるか?正直、ぼくはどっちも求めてしまうのかもしれないけど、果たしてビジネスをしてお金を得た時、率直に自分はどう思うのか。実際にやらずに何かの価値を語ることほど愚劣なことはないので、今ここでビジネスについて考えることはしませんが、そこは最近とても気になってることですね。

大きな勇気をもらえたことが1番大きい

この本が大好きになった理由は、自分の考え方に勇気をもらえたからなんだと思う。やっぱり「生きてる感覚を持ちながら生きたい」っていう、失恋時に抱いた気持ちをずっと大切にしていきたいし、そうするべきだと信じてみようと。そんな勇気をもらえた本でした。何に対して「オレ、生きてるわあ」と感じるんだろうと、悶々とした気持ちと仲良くしながら、毎日過ごしていきたい。

最後に

自分のことを、こうして書き綴ることはいつまでたっても恥ずかしいのですが、この本を読んで抱いた気持ちを書かずにはいられなくなったので書いてみた次第です。田中さんの他にも「Little nap coffee」の濱田大介さん、「パドラーズコーヒー」の加藤さんと松島さんのインタビューも、とても興味深いことが書かれています。
パドラーズコーヒーとLittle nap coffeeには行ったのですが、田中さんの「ベアポンドコーヒー」には行けてないので、明日行ってこようと思います。

とてもオススメできる本なので、興味のある人はぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

コーヒーの人

コーヒーの人

  • 作者: 大坊勝次,田中勝幸,國友栄一,濱田大介,松島大介,加藤健宏,numabooks,小島賢治
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: 単行本
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