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浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

下北沢「ベアポンドエスプレッソ」の落胆と衝撃。

日記/diary 紹介/Introduction

昼間にやっとやっと「ベアポンドエスプレッソ」に行ってきた。

1ヶ月くらい前から行きたいと思ってて、なかなか行けなかった。ここに、詩的でおしゃれな理由があったら良かったけど、下北沢まで足を運ぶ元気がなかっただけ。(大学が渋谷にあるのに)

行こうと思ったきっかけは「コーヒーの人」という本で紹介されていたベアポンドの田中さんに、とんでもない衝撃を受けたから。

「お金のために働くな。才能のために働け。」ベアポンドコーヒー・田中勝幸さんに痺れが止まらなかった - 浪 漫 書 簡

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店内は、かつて駄菓子屋だった物件を改装したもので、古びれた建物にアメリカの東側を足した感じ。違うかな。

ちなみに、写真に写ってる白いエスプレッソマシーンに書かれてる赤文字は、ニューヨークで活躍してるアーティストの「カーティス・クリーッグ」とかいう、名前が呼びづらいおっさんが書いた「LOVE ME」って文字。要は、世界中から客が来るってこと。実際、今日のお客さんも外国人ばっかりだった。

 

来る前から「エンジェル・ステインを飲む」と決めてた。

エンジェル・ステインとは、エスプレッソのこと。マシーンからカップを引き出す時、そのカップに染み(ステイン)が付く。

田中さんは、それをお客さんに「汚れてますよ?」と言われたことがあるらしい。

ただ、田中さんは「美味いコーヒーを出すだけだ。ここは俺の空間だ。」という固くて強烈な思想を持っていて…。

単なる「染み」にも強烈で明確な想いがあったから、「ケチを付けられたから染みを取り除く」ということはしなかったそう。

だから、エスプレッソではなく、自分の思想を込めた「エンジェル・ステイン」と名付けたらしい。

店名にエスプレッソって付けられるくらいだから、田中さんはエスプレッソに情熱、もっと言えば人生を捧げてきた人と言っても全然過言じゃない。

前のお客さんがコーヒー受け取って、「エンジェル・ステイン1つ」と注文した。「これが『エスプレッソ』だってこと知ってるぜ?」としてやったりの顔で。

すると店員が、

「エスプレッソは朝で終わりました」って。

笑った。

あんなにさ、田中さんに思いを馳せて、色んなことを逡巡しながら下北沢にやって来た自分。「これエスプレッソでしょ?」としてやったりの顔で注文した自分が、ダサくて仕方なかった。

なんやろ?売り切れ?それとも「エスプレッソは朝しか出しません」的なやつなのかな。そこは尋ねなかったから分からん。

まあ、カウンターで落ち込んでなんかいられない。暑かったからアイスラテを注文。

待ってる間、田中さんをじーっと見てた。

田中さんは身を屈めながらコーヒーを淹れて、目は(失礼かもしれないけど)動物みたいな「野生の目」というか。すんげえカッコよかった。

できたアイスラテを、言葉をひと言も発さず、「ん」みたいな感じで出してくれた。

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感想は、「こんなラテ、初めて飲んだ……」って感じ。飲んだ瞬間「初めてや!初めましてや!」って興奮した。

めちゃくちゃとろみがあって、牛乳とエスプレッソの苦味がマジで完璧にマッチしてた。ラテを飲んで「とろみ」を感じたことなんて今までなかったから、本当にびっくりした。

本を読んだことによる期待と先入観も少しは手伝ってるのかもしれないけど、それらを差っ引いても本当に美味いって言えるわ。

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田中さんを見て考えたことも書きたかったけど、長くなりすぎたし、宿題もしないといけないからまた別の機会に書こうと思う。

いやあ、行って良かった。