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浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

量か質か?モノづくりしたい人に勧めたい!久石譲「感動をつくれますか?」

作曲家・久石譲さん著、「感動をつくれますか?」を読みました。全体的に十分すぎるほど読み応えがある一方で、論考がすごく明快で読みやすかった。読後の感想としては「クリエイターとして生きていきたい人は必読じゃない?」というものです。

中でも印象に残っているのは「質より量」という話です。

質より量で自分を広げる

作曲には、論理的な思考とひらめきが必要だと強調する久石さん。これは、作曲に限らずものづくり全般に通じることだと思います。そして、それら2つを身につけるためには大量のインプットが必要だと久石さんは言います。

論理的思考の基になるものが、自分の中にある知識や体験などの集積だ。何を学び、何を体験して自分の血肉としてきたかが、論理性の根本にある。

 

「作曲家として最もプライオリティを置いていることは何ですか?」と問われたら、僕は迷わず「とにかく曲を書き続けること」と答える。

他にも、「質より量で自分を広げる」など、あらゆる事象からインプットすることの大切さを繰り返し説いていました。これを聞いて「ファッションが教えてくれること」というアメリカ・VOGUE誌のドキュメント番組内で、女性クリエイティブディレクターが「寝ているとき以外は、目に入ってくるもの全てにヒントが無いか?を意識する。そして、インスピレーションを得るのよ」と言い放っていたのを思い出した。「インスピレーション」と聞くと胡散臭く感じるかもしれないけど、実際見るもの全てからインプットをして知識などを蓄積していくことで、その人の「センス」が作られていくかなと感じた。

よくある「量か質か?」という話にスパッと気持ち良く切り込んできた内容でした。

久石譲さんの音楽論から生き方に対する考え方まで、幅広く書かれた本です。岡本太郎を彷彿とさせるようなインパクトのある本著。時間がある方はもちろん、無い人にも絶対読んでほしい。まだまだ紹介したい内容はあるので、このブログでも書いていきたいと思います。