言葉にすること|「理系に学ぶ。」の感想文・メモ
川村元気さんの「理系に学ぶ。」を読んだ。
最近は、「自分の思考の幅を広げる」みたいなことにずっと興味があって、とにかく自分に1番足りてない理系の考え方から知識までを読書を通してざっと見てる。この本は、普段あまりインタビュー受けないんじゃない?と思うような珍しい人なんかも取り上げられているところ、著者の川村さんがいかにも「そうそう、その質問してほしかった!」と思う質問を的確なタイミングでしてくれるところなど、全体的に読み心地が良かった。
思考から知識レベルまで面白いところはたくさんあったけど、『ピタゴラスイッチ』などを考えた佐藤雅彦さんが特に印象に残ってる。
佐藤:あと、僕は自分が理系出身だってことは意識してはないんですけど、 何でもまず要素に還元する。どういう要素でそれが成立しているのかをいつも考えています。換言すると、可能な限り言語化するわけです。それで残ったもの、つまり本当にわからないものと対峙できる。
今ままで「言語化することは大事だ」と聞いてもいまいちピンときてなかったんですけど、この佐藤さんの説明でけっこう納得できた。できる限り言葉にして、残った本当にわからないものと対峙できる。その「本当にわからないもの」に本質があるのかもしれないと思うなど。
頭の中にふわっと浮かんだイメージを言語化することは、けっこう難しいと感じることが多いんですけど、理系のトップはそれをちゃんとこなしているんだろうと思った。その訓練として、ほぼ毎日書いてるこのブログは良いものだと思うから、これからも淡々と続けたい。
他にも、LINEの舛田淳さんの「ほとんどの企画は四則演算である程度のレベルまでは持っていける」といった言葉なんかも参考にしたいと思いました。
全体的にクオリティー高めな本であることには間違いないから、ぜひ読むことを勧めたいって感じです。