浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

「興味ないんだよねぇ」と言う人はもったいない

話してると「それ興味ないんだよねぇ」と言う人がいる。当然、その会話はそこで終わります。そして、そのときに「意外とそうやって切り捨てる人は多いんだ」というのと「もったいないなあ」という気持ちが湧いてくる。
「興味がないこと」それ自体は、もちろん良いんです。僕もストリートファッションとかジャズ音楽には興味がないし、他にも興味を抱いてないことはたくさんあると思う。興味がないのは良いけど、それってコミュニケーションになると話は別だなあと最近よく思うんですよ。基本的に、相手が喜ばないことを会話において言う必要はないし、そっと自分の中に置いておけばいいだけの話ですもんね。
なので、僕は興味のない話をされても、あえて「なんで好きなの?」と質問するようにしてます。そこを深掘りしていってみると、根っこの部分で自分の好きなこととリンクして盛り上がるかもしれないじゃないですか。最初から切り捨てるのは、本当にもったいないことだと思います。もし、最終的にリンクすることがなくても「あ、リンクしなかったな」で済む。「興味ないんだよね」っていう言葉は、深掘りしていったあとに自分の心ん中でそっと呟くもの。そう考えてます。
こんなことを言うのは、自分も前までそうだったから。帰りの電車で先輩と話してるときに、先輩がX JAPANの話をし始めて「僕、X JAPAN興味ないんですよねぇ」と言ってました。いま思うと本当に礼儀のかけらもないアホだなと反省してますが、このときに言われたのが「おまえ、興味ないっていったらそこで全部終わっちゃうだろ」と。
「興味がない」と言う人は、「自分の軸があるんだ」とか、「本当に興味がないんです」とか色々理由を並べますが、そう言う人は「コミュニケーションが下手です」と自分で言ってるのと同じじゃねえかと、その時に強烈に思いました。
興味の範疇に対しては否定も肯定もありませんが、ただコミュニケーションになるとやり方を変えないとだめだなあ、という感じ。

そんな感じです。