浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

みんなが好きなことを好きなだけ語れたら、それで最高だと思うのよ

 最近、よく友達とサシで飯を食べに行くことが多い。話すことは本当にいろいろで、せっかくの「サシ」だから、普段は聞けないことを聞いてみたい。だから、迷いとか緊張を全部飲み込んで、思い切って聞いてみる。すると、友達は意外にも話してくれる。

「大学生」という、楽しいことに劣らないくらいたくさんの悩みや不安も抱えがちな、いろんな意味で特殊な環境にいると、みんな日頃思うことはいろいろあるんだなあとつくづく思う。話を聞く中で1番感じるのは、「好きなモノ」を語れないこと。

じぶんも「趣味は散歩とツイッターとコーヒーショップ。東京で一番好きな街は、上野。」とか言うと、「散歩?上野?マジ?」みたいな反応をされることがよくある。「好きなメディアは『灯台もと暮らし』なんだよねぇ。知ってる?」なんて話をしだすと、みんなスマホを触りだす。

じぶんも含めて、みんなやっぱりじぶんが愛するほどに好きなことや青臭いことを本当は語りたくて、そんな空間を望んでるけど、周りの目を気にしてじぶんを押さえる。そんな空間が、嫌い。

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2週間くらい前だったかな。「リトルナップコーヒー」という代々木にあるコーヒースタンドに行ってきた。たまたまそこで、店長である濱田さんがメディアの取材を受けていて、同行していたカメラマンと隣の席に座った。「なんか話したいなあ」と思い、普段は恥ずかしがって話しかけられないけど、今回は思い切った。すると、快く反応してくれて話は弾み、僕の好きなことに関する話を聞いてくれた。

話し終え、お別れした後。

めちゃくちゃ気持ち良かった。自然とイヤフォンの音量も大きくなり、クッソ晴れた見通しのいい代々木公園を歩いて帰った。好きなことを話せると本当に気持ちいいなあって。こんな風に、ふらっと立ち寄った場所で、隣に座った人とタバコ吸いながら軽く会話をし始めて、ちょっとずつ話を掘り下げていくと思いもよらない面白いことがあったりする。今回話した人は10こくらい歳が離れた人で、ちょっと「やべぇ」って焦ったけど、自分の好きなことを話してると、知らぬ間にその焦りも消えてた。相手にとって面白い話ができたか?と問われたら、それに自信を持って「はい」とは言えないんだけど、まあそこはいいかな。「好きなことを好きなだけ語れたらどんだけ楽しいか」ってやっぱり思ったし、また味わいたい。

周りのみんなが好きなことを好きなだけ語れたら、どんだけハッピーになるのかなあって。俺も話したいし、相手がそうやって好きな話をしてくれる時も、もちろん真剣に聞きたい。

 

 本当は、みんな愛とか誇りとか時には憎悪とか、人には言えないことをずっと語っていたいんだろうなあ。「愛」とか「夢」とか甘ったれてるかもしれないけど、そういうことを語る人は、見てて本当に痺れる。「甘ったれてる」「きもい(笑)」とかいう人がいるだろうけど、そこは「うっせえよ。」と常に中指立てていきたい。両手で。

こんな青臭いことをこうやって文字に起こしてる時は、ふつうに恥ずかしい。だけど、やっぱそうじゃないかなあって。

そんなかんじです