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【書評】「メディアリテラシー?痒いわ」|久しぶりの更新

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 2ヶ月ぶりくらいの更新です。

気づいたら街にイルミネーションが光る季節に。

夏の始まりと同時に「毎日ブログ更新」の目標をインターネットに掲げた僕。

”無理なんてしなくていいんだよ”という、18年間、僕を支えてくれた名言に忠実に従った結果、こうなりました。これからは好きなときに好きなことを書くスタンスに素直に変更したいと思います。

今回は、読み終わった本の中で印象に残った本があったので、軽く内容と感想を書き留めておきたいと思います。

 

メディアの苦悩――28人の証言 (光文社新書)

メディアの苦悩――28人の証言 (光文社新書)

 

 今回読んだのは「メディアの苦悩――28人の証言 (光文社新書)

著者である長澤秀行さんが著名人28人に、現在のメディアについて様々な角度から質問を投げかけ対話を繰り広げる、というスタイルの本。津田大介さんや、LINE・執行役員の田端さんなど、僕が知ってる人がたくさん出ていました。

 

この本で僕が気になったことは、メディアリテラシーのこと。

 

「なんやお前」と思った方。

「何ぬかしてんねん」と関西弁でツッコみたくなる気持ちは、十分にわかります。

 

今まで僕は「めでぃありてらしー?別にどうでもよくない?社会の質が下がりまっせとかTwitterが言ってたけど、知らんがな。痒いわ」

 

でも今回、重い腰を上げてまでこの書評を書こうと思ったのは本書にひとつの問いがあったからです。それは・・・

 

「個人行動情報の予測がプロパガンダ領域まで踏み込んできたらどうする?」

 

というもの。これに僕は、「そやな。」となったわけです。

文脈としては、いまGoogleはインターネットを介して世界中の人の個人情報を持っています。そしてそれらの情報をもとに、ユーザーが起こしうる行動を予測し、収入源であるターゲティング広告に役立てています。

 

ここでのポイントは「個人情報をもとに、ユーザーの行動を予測し、さらにその行動を促すために適切な情報をさらに与える」こと。

 

で、著者が俺にどかーんと投げてきたことは、

 

「ユーザーの知りたい情報が手に入り、意図する行動をさせることが政治活動に応用する者が現れた時にあなたはどうする?その議論が今のインターネットでされていない。」

 

「知らんがな」

 

知らんがな、Googleさんなんとかしてくれや・・・

と、今まではこんな話題に中指を立てながらかわしてきた自分。

でも、インターネットに関係するお仕事(インターン)をやっている今現在、「え、どんなこと起きるの?え、怖くない?」と、なんとなくこの話題が気になってしまったのです。なんとなく。ええ。なんか、とってもすいません。

そりゃ福井の海辺で長い間、ワハハあははと呑気に生きてきた18歳の若造が、こんな敷居のお高い話題に興味を持つようになったのですから、「何ぬかしてんねん」と言いたくなる気持ちはわかります。

しかし、もしそんなことが実際に起こったらどうなるのか?って想像してみるとちょっと怖くなりました。

 

以上が、この本の中で気になったことです。

 

みなさんは、何か感じましたか。