浪 漫 書 簡

昼寝とロックンロール

ゆとり世代の、俺へ|インターン日記

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「KPI」への憧れ

 

今日はインターン先のオフィスに行って、すぐに先輩・トビーさんと打ち合わせ。

いつものように、トビーさんは話す前からにやにやしていた。(あのにやにや顔、可愛いっす)
 
そしてトビーさんから伝えられたのが、
 
「納品本数のKPIを任せる!」
 
という内容。
 
トビーさんはたまに聞き取れない声と独特のテンポで話すため、ここでもおれは聞き返した。
 
おれ:「あ、トビーさんと2人で?っすか?」
 
トビーさん:「ん、あ、そーじゃなくて。KPIをしゅん1人に達成してもらうことにした!うっす!」
 
 
4秒くらいの軽い沈黙の後に、状況把握した。
 
いつも終礼でオフィスにある卓球台の上を、ピンポン球のように飛び交っている「KPI」というスタートアップ言語が、初めておれに直接降ってきたから、軽く戸惑っただけだ。
 
 
「 K P I 」
 
スタートアップで働く方なら必ず知ってるこの3文字。インターン最初のミーティングで、この3文字を誰にも気づかれないようにググったのは懐かしい思い出。調べてみるとそこには「Key Performance Indicator」という、もの凄いIT臭がするかっこいい単語が並んでいた。僕のことを知ってる人ならわかるかもしれないが、僕は何でも影響されやすい性格。何か新しいこと・かっこいいことを知ると憧れを抱いたり、真似したりすることが本当によくある。そして今回も当たり前のように「KPI」という言葉に、僕は憧れを抱いた。
憧れを抱くものは、たいてい自分からは遠いところにあるもの。その憧れが、今日は僕に直接降ってきたのだから、動揺してしまったのは無理もない。
 
しかし今回書きたかったことは、決してKPIに憧れを抱いた18歳の話ではない。
 
こんな感じで今日からKPI達成に向けていろいろ動き出すことになった。「KPI達成」と聞くと、特別な手段や魔法を使って達成するんじゃねえか?と、最近までそう考えてた自分。でも、最近仕事に対する基本的な考え方を変えてくれた「気合い」の話を、自分のためにまとめておきたかった。
 

「気合だよ、そんなもん。」

ある日、オフィスで作業していると、ある先輩が話しかけてくれた。その先輩は出身地は埼玉とかおっしゃっているが、俺は宇宙だと思ってる。少なくとも日本じゃないことは確信してる。そんな、W先輩がその頃の俺をどう見たのかわからないが、

 

「なんでも気合いだよ。(細かい技術とかどうせできないし、考えるだけ無駄なんだから、小さいこと考えずに気合いでやれよ!)」

 

と僕に喝を入れてくださった。

()内はW先輩が言いたかったであろうなあ、ということを僕が勝手に推測したもので、W先輩が言ったものではない。

この言葉は最近の俺をいろんな場面で支えてて、久しぶりに腹に落ちたものだった。今はツイッターなどで、スペックが超高い人たちの日常やつぶやきが見え、妙な親近感を抱いてしまいがち。そうなると、彼ら彼女たちが持つ高いスペックはあたかも簡単に手に入ってしまうと錯覚してる自分がいた。

 

しかし、今回の『ごちゃごちゃ考えないで、気合いで突破しろ』っというW先輩の一言が俺の不毛な錯覚を一蹴してくれた。感謝っす。

今回僕が任されたことは、先輩方にとっては小さなことだと思いますが、僕にはやっぱり嬉しいことであり、頑張ろうって思えました。

 

終わりに

久しぶりにこんな長くて、温度高めの文章書いた。

ふりかえって読んでみると、恥ずかしい恥ずかしい。でもまあこんなブログもたまには必要かと。憧れのKPI達成をできるように、明日も頑張るう〜。